ZOIAで最初に作るべき“シンプルパッチ” ディレイ|写真付きで超やさしく解説!
ZOIA初心者さん、いらっしゃいませ!
この第二弾では、実際に手を動かしながら「シンプルパッチ」を一緒に作っていきます。
写真付きで丁寧に解説しているので、初めての方でも安心して取り組めます。
今回のテーマは「ディレイ。ただ音を遅らせるだけじゃなく、
仕組みを理解しながら作ることで、ZOIAの面白さがぐっと深まります。
使うのは「Delay Line」モジュール。
シンプルながらも柔軟性が高く、音作りの基礎を学ぶのにぴったりな構成です。
第二弾 初心者向けに「まず作るべきシンプルパッチ」を、写真付きでやさしく解説します。
実際に手を動かしながら、一緒に学んでいきましょう!
ディレイの仕組みを理解しながら作るパッチです。
ここでは「Delay Line」モジュールを使って、よりシンプルかつ柔軟な構成に挑戦します。
ちなみに、ZOIAの全体像やできることについては、以前公開したこちらの記事も参考にしてください 👉▶ Empress ZOIAは“沼”だった!エフェクターの枠を超えた魔法箱
それでは、さっそくパッチ作りに挑戦してみましょう!
本記事は、GizmoMusicJapan様が紹介しているパッチ作成方法を参照しております。
ディレイを作ってみよう!
ステップ1:基本の入出力を配置
まずは空のパッチを作りましょう。
- ZOIAの左上ロータリーノブ(銀色)を回すことで、空きプリセットを選択
- プリセット番号は「60番以降」がおすすめ。
※初期プリセット(0〜59)を上書きしないためです。
ステップ2:Inputモジュールを追加
音の入り口を作ります。
空のグリッドで好きな場所のボタンを押して、ジョグダイヤルを用いて
[interface modules] – [Audio input] を 選択します。
(決定はジョグダイヤルを押し込め行えます。)
[channels] – [left] を選択し、[Done?] を押して配置します。
ステップ3:Delay Lineモジュールを配置
[Audio modules] – [delay line]を選択して配置。
※ この時とくに詳細設定は変更しなくてOKです。
入力された音を遅らせるだけのシンプルなモジュールです。
ステップ4:Audio Balanceモジュールを配置
続いて、[Audio modules] – [Audio Balance]を選択。
※ この時とくに詳細設定は変更しなくてOKです。(output:mono で問題ありません。)
ギターの原音(Dry)とディレイ音(Wet)のバランスを調整するために使用。
ステップ5:Outputモジュールを追加
最後に音の出口を作ります。
[interface modules] – [Audio output ] 選択。
[channels] – [left] を選び、[Done?] を押して配置。
ここまでの配置写真です。
ステップ6:モジュールを接続
- 原音の経路:Audio Input → Audio Balance の入力1
- ディレイ音の経路:Audio Input → Delay Line in
- さらに、Delay Line out → Audio Balanceの入力2
- 最終出力:Audio Balance → Audio Outputここまでの配置写真です。
上記が無事に接続できておりましたら、
ギターの原音とディレイ音が確認できるかと思います。ですが、ディレイ音が一度しか返ってこない状況かと思います。
続いてはディレイ音のリピート方法を説明します。
ステップ7:フィードバック(リピート)を作る
- Delay Lineの出力(delay line audio out)を → Delay Lineの入力(delay line audio in)へ接続。
- 接続を選択した状態でノブを回すと、フィードバック量を調整可能。
※最初は-10dB程度から試すのがおすすめ。値が大きすぎると発振する可能性があるので注意
数値を設定できたら、[←] を押して元の画面に戻ります。
ステップ8:パラメータを調整する
- Delay Lineの「Delay Time」でディレイの間隔を調整。
お好みに合わせて調整してください。 - Audio Balanceの「Mix」で原音とディレイ音のバランスを調整。
MIXを下げるとディレイ音がなくなり、原音だけになります。
MIXを上げるに連れて、原音はなくなりディレイ音だけになります。 - フィードバック接続の強度でリピート回数を調整。
Delay Lineの出力(delay line audio out) → Delay Lineの入力(delay line audio in)を同時押しすることで調整可能です。
まとめ
ディレイ音のリピート接続は、最初は「これで合ってるのかな?」と戸惑うかもしれません。
でも、何度か繰り返して操作していくうちに、少しずつ手が慣れてきて、音の流れが自然にイメージできるようになります。
焦らず、ひとつずつ確認しながら進めていきましょう。
こうした基本パッチから始めることで、ZOIAの操作感やモジュール構造への理解がぐっと深まります。自分の手で音を組み立てる感覚は、DTMとはまた違った楽しさがあり、創作の幅も広がります。
次回は、さらに応用的なモジュールや、複数エフェクトの組み合わせにも挑戦してみましょう。
あなたの音作りが、もっと自由で、もっと楽しくなっていくはずです。
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