第5回オーディオインターフェイスの選び方

DTM オーディオインターフェイス選び DTM

【DTM初心者シリーズ第5回】オーディオインターフェイス選び方|録音の第一歩を失敗しないために

DTMの世界に足を踏み入れたばかりのあなたへ。
「PCやDAWは揃えたけど、録音ってどうすればいいの?」
「オーディオインターフェイスって種類が多すぎて選べない…」
そんな疑問に、この記事でやさしくお答えします。

👉 本記事は「DTM初心者シリーズ」の第5回です。

目次

  1. オーディオインターフェイスとは?
  2. 失敗しない選び方
  3. 初心者におすすめの機種
  4. 代替品という選択肢
  5. Macユーザーの注意点
  6. まとめ|録音の第一歩を踏み出そう!

1. オーディオインターフェイスとは?

オーディオインターフェイス

オーディオインターフェイスは、ギターやボーカルなどのアナログ信号をデジタルに変換し、PCに取り込むための機材です。
内蔵マイクやPCの音声入力よりも高音質で録音・再生ができます。

また、逆にPC内のデジタル信号をアナログに戻して出力する「DA変換」も大切な役割です。
そのため、モニターヘッドホンやスピーカーへの出力も可能です。

第4回の記事で紹介したモニターヘッドホンと組み合わせることで、より正確な音の確認ができるようになります。録音環境の土台を整える意味でも、オーディオインターフェイスは欠かせない存在です。

2. 失敗しない選び方

「ギターで弾いてみた動画を作りたい」「自分の歌を録音してみたい」
目的によって選ぶべき機種は変わります。筆者の失敗談を少し…。

DTMを始めた当初、筆者はボーカル録音をしたくて「LINE6 POD STUDIO UX1」を購入しました。
しかし、コンデンサーマイクに必要な「ファンタム電源」が非搭載だったため、録音できるのはダイナミックマイクのみ…。結局、別の機種に買い替えることになりました。

この経験から学んだのは、「目的に合った機能があるか」をしっかり確認すること。
UX1はエフェクトやアンプシミュレーターが利用できるため
ギタリスト向けには非常に優秀な機材です。
「ボーカル録音がメイン用途なら不向き」であり、用途に合えば問題ありません。
誤解なきように!

利用用途の具体例

  • マイク入力数:同時録音数1人なら1本、
    弾き語りで歌とギターを同時に録音やコーラスや宅録で増やしたい場合は2本以上を推奨 。
  • ファンタム電源:コンデンサーマイクを使う場合は必須 。
  • USB-C:Macなど最新PCはUSB-Cポートが主流なので、変換プラグ不要で使いたい場合に重視 。
  • バスパワー:USBから電源供給のみで動作。
    省スペース&モバイルユーザーに必須 。

3. 初心者におすすめの機種

オーディオインターフェイス

「種類が多すぎて選べない!」という方へ。
2〜3万円台で購入できる、初心者にぴったりの機種を紹介します。

 

  • 初心者向けオーディオインターフェイス比較表

    製品名 価格帯 特徴 ファンタム電源 接続端子 おすすめ用途
    Steinberg UR22C 約24,000円 USB-C対応、安定した音質 あり USB-C 歌・楽器録音、Macユーザー
    Focusrite Scarlett SoloSolo(3rd Gen) 約21,000円 世界的定番、初心者にも扱いやすい あり  USB-A(変換でUSB-C可) ボーカル・ギター録音
    PreSonus AudioBox USB 96 約15,000円 コスパ◎、DAW付属 あり USB-A DTM入門、宅録
    M-Audio M-Track Solo 約5,000円 低価格、最低限の機能 なし USB-A とりあえず始めたい方
    TASCAM US-2x2HR 約20,000円 日本製、安定性と信頼性 あり USB-C 長く使いたい初心者

ちなみに筆者は、以下のようなセットを購入しました。
Focusriteのオーディオインターフェイスに加え、ヘッドホン・コンデンサーマイク・マイクケーブルが一式揃っていて、初心者には非常にありがたい内容です。

▶ Focusrite DTMスターターセットを見る

DAW付属モデルを選ぶとお得!

FocusriteやSteinbergなど、一部のオーディオインターフェイスにはCubase AIAbleton Live LiteなどのDAWソフトが付属しています。まだDAWを持っていない方は、これをきっかけに始めるのもおすすめです。

モニターヘッドホンとの相性もチェック

第4回の記事でも紹介したように、録音環境は「聴く環境」とセットで考えるのがポイント。オーディオインターフェイスとモニターヘッドホンの相性も意識すると、より快適な制作ができます。

4. 代替品という選択肢

カポタスト

オーディオインターフェイスがなくても録音できる機材、実は意外とあります。
予算を抑えたい方や、すでに持っている機材を活用したい方におすすめです。
※モデルによってはファンタム電源非対応や端子仕様が異なるので要確認。

  • BOSS MS-3:マルチエフェクターながらUSBオーディオ機能を搭載。
    ギタリストにおすすめ。▶ BOSS MS-3 を見る
  • YAMAHA AG03MK2:配信者にも人気のミキサー型インターフェイス。
    ファンタム電源付き。▶ YAMAHA AG03MK2 を見る
  • iRigシリーズ:スマホやタブレットで録音したい方向け。
    モバイルDTMに最適。▶ iRigシリーズ を見る
    ※モデルによってはファンタム電源非対応・ライトニング/USB-C専用などございます。
  • Roland GO:MIXER PRO-X:スマホでの動画撮影・録音に特化。
    YouTubeやTikTokにも◎ ▶ Roland GO:MIXER PRO-X を見る

5. Macユーザーの注意点

ノートパソコン

近年のMacはUSB-Cポートが主流です。
最近は多くのメーカーがUSB-Cポート搭載オーディオインターフェイスを出しており ますが、
中には、USB-A の製品もございます。
「USB-Cじゃないと使えないの?」と不安になるかもしれませんが、心配無用。

解決方法は、USB-C変換プラグを使えばOK!
▶ ENVEL USB C 変換アダプタ 4パック | Amazon 販売ページ

▶ Macbook Air ハブ 7ポートUSB C | Amazon 販売ページ

筆者も半年以上使っていますが、遅延や不具合は一切なし。
安心して使えます。

6. まとめ|録音の第一歩を踏み出そう!

DTM

オーディオインターフェイスは、DTMの録音環境を整えるうえでの要です。
でも「必ずしも高価なものが正解」ではありません。
あなたの目的に合った機材を選ぶことで、無理なく、楽しく音楽制作を始められます。

次回は、DAWソフト上での録音設定や、便利なプラグイン紹介などを予定しています。
あなたの音楽が、もっと自由に、もっと楽しく広がりますように。

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