Empress ZOIAは“沼”だった!エフェクターの枠を超えた魔法箱
Empress ZOIAの魅力と使い方を初心者目線でレビュー。
エフェクター・シンセ・MIDIコントローラーとしての可能性や、挫折しない学習ステップも紹介します。
はじめに:Empress ZOIAって何者?
「Empress ZOIAって何ができるの?」「初心者でも使えるの?」
そんな疑問を持つ方に向けて、
今回はZOIAの魅力と使い方をレビュー形式でご紹介します。
ZOIAは、カナダのエフェクターブランド Empress Effects が生み出した、ちょっと変わったペダル。
▶ZOIA | Umbrella Company(公式ページ)
エフェクターであり、モジュラーシンセであり、簡易的なシーケンサーであり、MIDIコントローラーでもある。
つまり、“音楽制作の何でも屋”なんです。
メルカリなどフリマサイトを見ていると
「使いこなせなかったので出品します」という投稿も多く見受けられます。
確かに従来のエフェクターやマルチエフェクターとは操作性や発想がまるで違うので、最初は戸惑うのも当然です。
筆者自身もまだ勉強の途中ですが、「これはただのエフェクターじゃない!」と確信しています。
ZOIAは音楽の可能性を大きく広げる“沼”のような存在。
その魅力をこの記事で皆様に紹介したいと思います。
ZOIAの基本構造とできること
ZOIAの筐体には、8×5のグリッドボタン、3つのストンプスイッチ、
そして小さなスクリーンとノブが搭載されています。
このグリッドボタンに80種類以上のモジュールを自由に配置して、
音の流れを自分で組み立てていくのが基本の使い方です。
収録されている、モジュール一覧です。
代表的な機能例
- リバーブ:最大45,000秒(約12時間!)のテイルを設定可能。
ドローン系やアンビエントにも最適。 - ディレイ:テープエコー風、BBD風など複数のキャラクターを選択可能。
- シンセ:オシレーターやVCAを組み合わせ、モノフォニックからポリフォニックまで構築可能。
- MIDIコントロール:外部DAWやシンセサイザー、ドラムマシンとの連携も可能。
これらを自由に組み合わせることで、既存のペダルでは不可能な“自分だけの音”を作り出せるのがZOIAの大きな魅力です。
実際に使ってみた感想
正直に言うと、最初は「どこから手をつければいいの?」という戸惑いだらけでした。
従来の歪みペダルや空間系ペダルとは違い、見慣れないモジュール名や信号の流れを理解する必要があります。
ですが、内蔵された80種類以上のプリセットを1つひとつ触っていくと、少しずつ全体像が見えてきます。
さらにネット上にはユーザーが公開しているパッチも多く、それを読み解くことで勉強にもなります。
特に印象的だったのは、リバーブやディレイの質感。
深みと広がり、そして有機的な揺らぎは、一般的な空間系ペダルを大きく凌駕しています。
シンセのような持続音やアンビエントなサウンドが得意で、
「これはエフェクターというより楽器」と実感しました。
ZOIAがハマる人・挫折しやすい人
ZOIAは“使う人を選ぶペダル”です。
単なる便利ツールというより「一緒に冒険する相棒」
みたいな存在なので、向き・不向きがはっきり分かれます。
ZOIAがハマる人
- レゴやプラモデルが好きだった人
- 説明書より実験派な人
- 音作りを“料理”だと思える人
ZOIAに苦戦しやすい人
- マニュアル通りじゃないと不安な人
- ライブで即戦力の音だけ欲しい人
- 機材はシンプルこそ正義!な人
“遊び心があるかどうか”が
ZOIAを楽しめるかどうかの分かれ目だと思います。
学習のステップ:挫折しないためのコツ
ZOIAの最大の敵は「情報量の多さ」です。
いきなりモジュールを組み合わせようとすると混乱します。
筆者が実際に試して効果的だった学習ステップを紹介します。
- プリセットをじっくり触る
→ 完成されたパッチを鳴らして
「こういうことができるのか!」と感覚を掴む。 - 簡単な構造を再現する
→ 例えば「ディストーション+イコライザー」や
「リバーブ+ディレイ」
だけのシンプルなチェインを作る。 - 少しずつモジュールを追加
→ LFOを加えて揺らぎを出したり、
フィルターを挟んで音作りを発展させる。 - 公開パッチを解析する
→ 海外ユーザーが配布しているパッチは学びの宝庫です。
ZOIAをもっと活かすアイデア
MIDIコントローラーとしての可能性
フットスイッチを用いて、DAW(CubaseやAbleton Liveなど)のパラメータを操作することも可能。MIDIマッピング次第で他のDAWや外部機材もコントロールできます。
モジュラーシンセの入口に
数十万円かかるシステムをいきなり揃えるのは難しいですが、
ZOIAなら足元サイズでモジュラー体験ができます。
宅録・ライブ両対応
宅録の音作りからライブパフォーマンスまで、アイデア次第で無限の使い方が可能。
今後の展望:このブログで扱う予定のテーマ
今回の記事では概要を紹介しましたが、
今後は以下のような内容を掘り下げていきます。
- ZOIAのプリセット作成方法(初心者向けチュートリアル)
- ユーザーが公開しているパッチの探し方・導入方法
- ファームウェア更新の手順と注意点
- MIDI連携や外部機器との接続方法
- 宅録やライブでの具体的な活用アイデア
ZOIAはまだまだ奥が深い機材です。
筆者自身も試行錯誤中ですが、このブログを通じて「ZOIA仲間」が増えていくことを願っています。
まとめ:ZOIAは“音楽の自由”をくれる
Empress ZOIAは、ただのエフェクターではではありません。
音楽の自由度を一気に広げてくれ魔法の箱です。
最初は操作に戸惑うかもしれません最初は操作に戸惑うかもしれません。
しかし、理解が進むごとに「音を作る楽しさ」を全身で味わえるようになります。
そして、自分だけの音が生まれた瞬間の感動は、何物にも代えがたいものです。
もしあなたが「もっと自由に音楽を作りたい」と思っているなら、
ZOIAはその夢を叶えてくれる最高の相棒になるでしょう。
この記事を読んで興味を持った方、すでにZOIAを使っている方は、ぜひコメント欄で感想や活用法をシェアしてください
このブログが、ZOIAユーザー同士の交流の場になれば嬉しいザー同士の交流の場になれば嬉しいです!
次回の記事では「初心者でもできる!ZOIAで最初に作るべきシンプルパッチ」を紹介予定です。
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