【初心者向け】Cコードから広がるギターコードの世界|構成音でわかる7つのコード解説
ギターを弾き始めると必ず出会う「Cコード」。
でも、ただ押さえ方を覚えるだけで終わっていませんか?
実はCコードを入り口にすると、たったひとつのコードから7種類ものコードへと世界が広がっていきます。
「CとCmaj7はどう違うの?」「セブンスやディミニッシュって何?」といった疑問も、構成音を理解すればスッキリ解決!
この記事では、Cコードを基点にした7つの派生コード
(マイナー、Sus4、セブンス、メジャーセブンス、ディミニッシュ、オーギュメント、6コード)を、音の仕組みとギターでの押さえ方をセットでわかりやすく解説します。
コードの仕組みを知れば、単なる暗記から一歩進んで「自分で理解して弾けるギター」へ。
今日からあなたのコード練習がもっと楽しく、自由になります!
Cコードの構成音をおさらい
まずは基本のCメジャーコードから。
Cメジャーコードは以下の3つの音で構成されています。
- 構成音
- C(ド):ルート音(1度)
- E(ミ):長3度(3度)
- G(ソ):完全5度(5度)
- 覚え方:ド・ミ・ソの組み合わせ。ギターでも最初に覚える定番コード。
この3つの音が合わさることで、明るく安定した響きの「メジャーコード」が生まれます。
ここを出発点に、音を構成を少し変えるだけで、まったく違う雰囲気のコードが生まれてきます。
Cコードから派生する7つのコード
1. Cマイナーコード(Cm)
- 構成音:C(1度), Eb(♭3度), G(5度)
- 特徴:切ない、物悲しい響き。バラードや感情的な曲にぴったり。
- 使用例:失恋ソングや静かなイントロなど、感情を引き立てたい場面で活躍します。
- ポイント:メジャーコードとの切り替えで、感情のコントラストが際立ちます。
- ギターコードは、3フレットを人差し指でセーハで抑えます。
2. Csus4コード
- 構成音:C(1度), F(4度), G(5度)
- 3度 E(ミ)の音を4度 F(ファ)に置き換えたコードを “sus 4” と呼びます。
- 特徴:浮遊感のある響き。次にCコードに戻ると、スッと落ち着く感じがします。
- 使用例:ポップスのサビ前や、コード進行の「つなぎ」としてよく使われます。
- ポイント:「解決したい」響きがあるため、Cコードへの戻りが心地よく感じられます。
- 1~2 弦は人差し指の第一関節で押さえるのがポイント
3. C7コード(セブンス)
- 構成音:C, E, G, Bb
- 1 / 3 / 5度の音の音に加えて短7度 (♭シ)加えたコードを “セブンス” と呼びます。
- 筆者は「シ」を半音下げて足す、と考えて覚えております。
- 特徴:ブルースやジャズでよく使われる、クセのある味わい深い響き。
- 使用例:コード進行の終わりや、次のコードへの「橋渡し」として使われます。
- ポイント:テンション感があるので、コード進行にドラマを生み出します。
4. CM7コード(メジャーセブンス)
- 構成音:C, E, G, B
- 1 / 3 / 5度の音の音に加えて長7度 (シ)加えたコードを “メジャーセブンス” と呼びます。
- 覚え方のコツは「ルート音のすぐ下の音、“自然なシ”」を加えると覚えよう。
- 特徴:洗練された、都会的な響き。ポップスやR&Bに最適。
- 使用例:おしゃれな雰囲気を出したいときや、落ち着いた曲調にぴったり。
- ポイント:セブンス系の中でも柔らかく、心地よい響きが特徴です。
5. Cdimコード(ディミニッシュ)
- 構成音:C, Eb, Gb
- 3度 E(ミ)と5度 G(ソ)をそれぞれ半音下げたコードを “dim” と呼びます。
- 特徴:ホラー映画のようなゾクッとする響き。緊張感を演出したいときに。
- 使用例:転調前のつなぎや、ミステリアスな雰囲気を出したい場面に使われます。
- ポイント:不安定な響きなので、単体よりも流れの中で使うと効果的です。
- スムーズにコードを抑えるにはそれなりに練習量が必要です。
6. Caugコード(オーギュメント)
- 構成音:C, E, G#
- 5度 G(ソ)の音を半音上げると “aug” コードとなります。
- 特徴:未来的で浮遊感のある響き。スパイスとして使われることが多い。
- 使用例:コード進行に変化を加えたいときや、サプライズ感を演出したい場面。
- ポイント:使いすぎると不安定になるので、アクセント的に使うのが◎。
7. C6コード(シックス)
- 構成音:C, E, G, A
- Cメジャーコード(1, 3, 5度)に、6度(A)を新しく加えたコードを “6コード” と呼びます。
5度を変えるのではなく、5度はそのまま残して ”6度を足す” と理解しましょう。
- 特徴:柔らかく温かみのある響き。ジャズやボサノバにぴったり。
- 使用例:エンディングや、優しい雰囲気の曲に自然に溶け込みます。
- ポイント:CM7よりもカジュアルで、親しみやすい印象を与えます。
- 中指を少し寝かして3弦も押弦しましょう
ポイント
-
マイナー → 3度を下げる
-
sus4 → 3度を4度に置き換える
-
7th / Maj7 → 7度を加える(短7度 or 長7度)
-
dim → 3度と5度を両方下げる
-
aug → 5度を上げる
-
6 → 6度を加える
こうしたルールを覚えておくと、「丸暗記」ではなく「仕組みで理解」できるので、どのキーでも応用が効くようになります!
コードの構成音を知ると、音楽がもっと楽しくなる!
こうして見てみると、Cコードを少し変えるだけで、
まったく違う雰囲気のコードが生まれることがわかります。
構成音を理解することで、「なぜこのコードはこういう響きなのか?」が見えてきて、
演奏にも深みが出てきます。
まとめ|Cコードから広がるコードの世界を楽しもう!
ギターのコードは「形を覚えるだけ」ではなく、構成音を理解すると一気に世界が広がります。
今回紹介した7つのコードも、すべてCコードをベースにしているから、初心者でもスムーズに挑戦できるはずです。
コード名 | 構成音 | 響きの特徴 |
---|---|---|
C | C, E, G | 明るく安定 |
Cm | C, Eb, G | 切ない |
Csus4 | C, F, G | 浮遊感 |
C7 | C, E, G, Bb | 味わい深い |
CM7 | C, E, G, B | 洗練された |
Cdim | C, Eb, Gb | 緊張感 |
Caug | C, E, G# | スパイス感 |
C6 | C, E, G, A | 温かみ |
「どんな響きが好きかな?」と、自分の耳で感じながら弾いてみると、練習がもっと楽しくなります。
ただのコード暗記から「音を選ぶ楽しみ」へステップアップできる瞬間です。
次回は、今回学んだコードをつないでみる簡単なコード進行や、
初心者でも使える練習フレーズをご紹介予定です。
図解を使ったわかりやすい解説も準備しているので、ぜひ楽しみにしていてください!
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